補聴器に使用する空気電池は、電池内の亜鉛と酸素が化学反応して酸化するときの電池が発生します。冬場はこの化学反応を邪魔する要因が多いため、空気電池性能が低下する可能性が高くなります。
原因① 乾燥
空気電池は、大気中に含まれる水蒸気を化学反応の触媒として使用します。したがって乾燥した場所では化学反応が起きにくく空気電池の持ちが悪くなりますので加湿するとよいでしょう。
原因② 低温
化学反応は温度が低くなるほど起こりにくいため、気温の低い冬場は反応が悪くなります。部屋を温めたり、補聴器に入れる前に電池を手で温めるとよいでしょう。
原因③ 高二酸化炭素濃度
「灯油」「ガス」などを燃料として室内に排気するタイプの暖房器具を使用すると、二酸化炭素濃度が上がります。空気電池内のアルカリ電解液に高濃度の二酸化炭素が触れると「炭素塩」へと変化してしまい発電できなくなります。この化学逆反応で一度起こると戻らないため、二酸化炭素濃度が上がりすぎないよう、まめに換気をすることが大切です。
※GNリサウンド サラウンドサウンドニュースNo32より